「日本白鳥の会」 新企画

        日本ハクチョウ重要越冬地100選



      

      
      






               国内で越冬するハクチョウの環境保全を


    <はじめに>
      2007年(平成19年)頃より発生した”鳥インフルエンザ問題”により、日本各地の多くのハクチョウ越冬地
    や渡来地で給餌活動が中止されるようになりました。結果、寒冷地、積雪地で生息するハクチョウたちは
    生息するための餌確保が困難となり、採食環境の良い場所へと南下するなど越冬地を変える状況が発生
    するようになりました。
      給餌中止後のハクチョウの越冬地の変化、越冬状況把握は、今後ハクチョウたちが安心して越冬出来
    る自然環境整備、人との共生が可能な越冬地づくりのために極めて重要です。

    
 そこで、日本に渡って来るハクチョウの越冬地を選定、基礎データとしてこれらを日本白鳥の会がまとめ
    発信することが必要と考え本事業を実施。
     2011年(平成24年)の提案より、各県別に担当者を決め候補地選定作業を開始、それを精査しながら検
    討協議を重ね、実に7年間の歳月を経て、「日本の白鳥」№40号に掲載、またホームページ掲載でも紹介
    となりました。
     なお、新潟県、福島県の一部は現在選定作業中のため、平成30年1月5日現在では100選となっておらず
    実際は78ヵ所です。選定作業が出来上がり次第、追加し掲載致します


   <経  過> 
     
2011年(平成24年)~本会理事・角田分(山形県)の発案により、諸準備を始める。
     2013年(平成25年)~理事会・総会にて本事業案が角田理事会より提案される。
     2014年(平成26年)~重要越冬地100選、各都道府県別に担当者を決定、選定作業開始。
     2015年(平成27年)~重要越冬地100選、本事業の各都道府県担当者(選定協力員)が、決定した場
                    所様子が分かるの写真2枚、選定地の概要、ハクチョウ渡来時期、越冬様子、
                    渡去時期、越冬地保全の課題等を約三百字程度にまとめ事務局に提出。
                    追加候補地の推薦作業を進め候補地決定(平成27年10月23日)。
     2016年(平成28年)~重要越冬地100選、指定場所の原稿作成編集作業。
     2017年(平成29年)~重要越冬地100選、当会ホームページに掲載、公表、周知、啓発。


   <このように選考>       
     
具体的な事業の進め方
       
(1).環境省から公表の『全国一斉ガンカモ生息調査』の白鳥類に関する項目から2012年1月実施とそれ以前5年
          間分で白鳥類(オオハクチョウとコハクチョウのみ)が3桁(100羽以上)以上飛来している場所(地域も含む)を
          抽出し第1次選定候補地とした。(以後オオハクチョウをオオハク、コハクチョウをコハクと記述する)

       (2).第1次選定候補地の白鳥類の抽出データー5年間のその地点の飛来数平均を求め、オオハク・コハクとハク
          チョウ類合計の3項目それぞれについて3桁以上の飛来地を再抽出した。

       (3).2段階に分けて抽出した各データーを下記の基準に基づいて検討を行い地点(地域)選定した。

       ① 飛来が5年間で3回以上の継続、3桁以上確認されている地点。
     ②5年間の中での飛来の増減傾向や後半3年間の増減で,増加傾向にある。

       (4).上記の予備的データーを元に白鳥重要越冬地100選の候補地を選定し、理事会に諮り候補地を決定した。
          その結果を会員に周知し、日常的な観察などから公表されているデーターにかかわらずに重要越冬地に選
          定すべき場所を公募した。

       (5).公募結果や理事会での検討結果を加味して、重要越冬地候補を決定した。

       (6).候補地決定に伴い日本白鳥の会の会員や日常的な白鳥観察者に選定協力員のお願いをし、重要越冬地の
         出来るだけ直近の白鳥の状況を報告していただくと共に写真の提供をお願いした。

       (7).日本白鳥の会の会報『日本の白鳥』と日本白鳥の会のホームページに掲載して周知を図り、今後の白鳥の越
         冬環境の改善や保護等について活用できるようにした。


<全国選定地一覧>
国内重要越冬地100選、都道府県府県別の選定地一覧です。 
全ての重要越冬地は、案内地図、写真、ハクチョウ渡来状況、選定地の状況につき説明がありますが、
選定別の説明は、次のページからです。

北 海 道   クッチャロ湖(浜頓別町)、屈斜路湖(弟子屈町)、厚岸湖(厚岸町)、火散布沼(浜中町)、静内川(新ひだか町)、
                涛沸湖(網走市)、十勝川(帯広市)~7ヵ所


青 森 県   
小川原湖(東北町)、大湊湾(むつ市)、浅所海岸(平内町)、間木沖(おいらせ町)、平川<藤崎>(藤崎町)~5ヵ所


岩 手 県  北上川<小島>(平泉町)、高松の池(盛岡市)、蒲沢堤<油島>(一関市)、涌津沖(一関市)、北上川・長徳橋
               (矢巾町)、北上川・大正橋(花巻市)~6ヵ所

秋 田 県  玉川・鴬野(大仙市)、戸島(秋田市)~2ヵ所


宮 城 県  伊豆沼(栗原市)、蕪栗沼(大崎市)、鳴瀬川<木間塚橋>(大崎市)、直沢大溜池(大和町)、江合川<江合橋
               上下流>(大崎市)、大松沢下町沖(大郷町)、大沼(仙台市)、皿貝川<本地橋上流>(石巻市)、海上連親水
               公園溜池(登米市)、迫川・若柳大橋下流(栗原市)、平筒沼(登米市)、角柄提(東松島市)、大沢堤(石巻市)、
               鳴瀬川<鳴瀬大橋>(加美町)、下伊場野(大崎市)、相野沼(涌谷町)、機織沼(登米市)~17ヵ所

山 形 県  最上川<両羽橋>(酒田市)、下池上池(鶴岡市)、赤川<興屋>(酒田市)~3ヵ所


福 島 県  水原川<境川合流地>(二本松市)、阿武隈川<蕪内大橋>(白河市)、夏井川<愛谷>(いわき市)、夏井川
               <平塩・新川合流点>(いわき市)、阿武隈川<三本木橋~文知摺橋>(福島市)、大池(白河市)、夏井川
               <小川三島>(いわき市)、猪苗代湖<崎川浜>(会津若松市)、猪苗代湖<小磯>(郡山市)~9ヵ所

新 潟 県  佐潟・上佐潟・御手洗潟(新潟市)、瓢湖(阿賀野市)、福島潟(新潟市)、阿賀野川<小杉~六郷>(新潟市)、
               鳥屋野潟・清五郎潟(新潟市)、北新保大池(村上市)、信濃川<与板橋~分水堰>(長岡市)、加加治川(新発田市)、
               五目市大池・長峰の池(柏崎市)、蓮野弁天潟(聖篭町)~10ヵ所

群 馬 県  多々良沼(館林市) 茨城県 4 菅生沼(常総市・坂東市)、大塚池(水戸市)、水戸市南西部水域(水戸市)、古徳沼
               (那珂市)~5ヵ所

千 葉 県  立埜原(印西市)、夏目堰(東庄町)~2ヵ所


富 山 県  野中(富山市)~1ヵ所


長 野 県    御宝田(安曇野市)、徳治郎(安曇野市)~2ヵ所
               
石 川 県  邑知潟(羽咋市)、柴山潟(加賀市)、雁の池(珠洲市)、河北潟(金沢市)~4ヵ所


滋 賀 県  琵琶湖125(長浜市)、早崎ビオトープ(長浜市)~2ヵ所


島 根 県  能義平野<中海>(安来市)、宍道湖(松江市)、潟の内(松江市) ~3ヵ所