コブハクチョウ

コブハクチョウ

<概要>
 名前通り額の前に瘤(こぶ)があるハクチョウであるが、日本には皇居のお堀や各地公園などで見かけるが、本来国内では生息していない外来種。従って日本では野鳥とはならない。
 イギリスなど、ヨーロッパの西部・中部、モンゴル、中国とロシア国境を流れるウスリー川流域など、中央アジアを中心に生息するで繁殖。アジアで繁殖するものは冬は中国東部、北朝鮮、韓国など渡る。
 1933年11月には八丈島で迷鳥としての記録がある。 

<生態>
 主に平地の湖沼、河川、内湾で生息する。日本では公園等の飼育、観賞用として移入されてきたものが逃げ出し野生化したもので、北海道でも七飯町大沼、苫小牧市ウトナイ湖などで繁殖している。
 餌は、マコモなどの植物で餌付けされている個体もいる。水辺にヨシや水草を積み重ねて大きな巣を作り産卵数は5~7個、メスが抱卵し育てる。

<声>
 「バウー、バウー」

<見分方法>
 額のコブ。他のハクチョウでコブがある個体はいない。しかし、幼鳥にはコブは殆どない。